マンション購入者の平均年齢|購入する【世代別】のメリットとデメリット

不動産

マンションを購入するタイミングを考える際には、年齢が重要な要素となります。

マンションを購入する人々の平均年齢について詳しくご説明します。

さらに、購入する世代に応じて、そのタイミングで購入することの利点や留意すべき事項について解説いたします。

マンション購入時の平均年齢はどれくらい?

マンションを買うべきなのか判断する際には、購入者の情報が重要です。

具体的には、平均年齢と平均世帯年収の2つの要素に着目します。

これらのデータを分析することで、より正確な意思決定が可能となります。

まず、平均年齢を考慮してみましょう。

マンション購入時の平均年齢

2020年度の調査データによれば、初めてマンションを購入した世帯主(一次取得者)の平均年齢は次のようになっています。

新築マンションを購入する人々の平均年齢は39.3歳です。

また、中古マンションを購入する場合、年代別の割合は以下の通りです。

30歳未満の人々は全体の9.3%で、30代は44.9%、40代は30.2%、50代は11.7%、60歳以上は2.4%です。

つまり、新築マンションの購入者の中で最も多いのは30代であり、次に40代が多いことがわかります。

ただし、60歳以上の場合、一戸建てからマンションへの住み替えなどを除いた場合、購入者の割合は少なくなります。

一方、中古マンションを購入する場合、50代や60代の人々も一定数いることがわかります。

30代や40代が半数以上を占めているとは言え、50歳を過ぎてから初めてマンションを購入する世帯も決して少なくありません。

マンション購入者の平均世帯年収

マンションを購入する際、一次取得者の平均世帯年収について詳しく見てみましょう。

新築マンションの場合、平均世帯年収は864万円です。

一方、中古マンションの場合は657万円です。

さらに、世帯年収別の割合を見ると、以下のような傾向があります。

まず、世帯年収が400万円未満の割合は新築マンションで0.5%、中古マンションで13.4%となっています。

400万円以上600万円未満の世帯年収では、新築マンションが13.2%、中古マンションが22.8%となっています。

600万円以上800万円未満の世帯年収では、新築マンションが25.9%、中古マンションが22.8%となっています。

800万円以上1,000万円未満の世帯年収では、新築マンションが18.5%、中古マンションが11.9%となっています。

1,000万円以上の世帯年収では、新築マンションが26.9%、中古マンションが9.3%となっています。

無回答の割合も新築マンションが15.1%、中古マンションが19.8%となっています。

平均世帯年収を見ると、新築マンションと中古マンションでは200万円以上の差があることが分かります。

また、世帯年収別の割合を見ると、新築マンションを購入した人の約70%以上が世帯年収600万円以上であることがわかります。

中古マンション購入時の年齢制限はあるの?

マンションを購入する際に年齢制限があるわけではありませんが、住宅ローンを利用する場合には、返済完了時の年齢を考慮する必要があります。

住宅市場の調査によれば、住宅ローンの平均返済期間は次のようになっています。

住宅ローンの返済期間は、新築マンションの場合で平均して31.1年、中古マンションの場合で平均して25.3年となります。

どちらも長い期間での返済が必要なことが分かります。

こうした住宅ローンでは、一般的に最長返済期間は35年とされています。

そのため、多くの人々が30年以上の長期計画で返済をする傾向があります。

ただし、注意点があります。

ほとんどの住宅ローンでは、借入時の年齢に応じて、完済時の年齢の上限が設定されています。

つまり、購入時の年齢が遅いほど、設定できる返済期間も短くなってしまうということです。

例えば、完済時の年齢が80歳までと設定されている場合、50代での購入では通常の最長借入期間である35年の返済期間を設定することはできません。

また、定年時までの返済を目指す場合、35年の返済期間を確保するためには、30歳までに購入する必要があります。

このように、完済時の年齢を考慮すると、購入時の年齢が自然にわかりやすくなります。

自身の将来の計画や経済力を考慮した上で、適切な時期に住宅ローンを利用することが重要です。

購入するメリットとデメリットを世代別に解説!

これまでのデータから明らかなように、新築物件と中古物件の間には割合の違いが見られますが、20代から60代までの各世代の間で、どちらのタイプのマンションでも購入者が存在することが分かっています。

では、ここでは、各世代がマンションを購入する際に考慮すべきメリットや注意点について詳しく見ていきましょう。

マンション購入【20代】

20代のうちにマンションを購入することは、将来的に長期ローンを完済することができるというメリットがあります。

返済期間を35年に設定しても、定年退職前にローンの返済を終えることができるため、銀行からの借入可能額も広がります。

しかし、20代の段階ではまだ十分な貯蓄をすることができていない場合も多く、頭金不足により銀行からの融資率(住宅購入額に対する住宅ローン借入額の割合)が高くなることが課題です。

フラット35などの住宅ローンでは、融資率を9割以下に抑えると金利が安くなりますので、総返済額に大きな違いが生まれることもあります。

さらに、結婚や出産といった重要なライフイベントを控えている場合も多いため、住まいの環境や間取り選びが難しくなることも考慮しなければなりません。

マンション購入【30代】

0代でマンションを購入するというのは、いくつかのメリットがあります。

まず、長期の返済期間を確保しやすいという点です。

平均的な30代は、まだ若い世代に属しており、将来的な収入も安定し始めていることが多いです。

そのため、30代でローンを組むことは比較的容易であり、長期的な返済プランを立てることができます。

また、マンションを購入することで、家賃が無駄にならないという点も大きなメリットです。

賃貸物件に住んでいると、家賃を毎月支払うことになりますが、それが自己資産を築くことにはなりません。

しかし、マンションを購入すると、ローンを返済することで自己資産を蓄積することができます。

ただし、30代はまだ若い年代であり、ライフプランに変化が起こりやすいという点も考慮しなければなりません。

これから結婚や子供の出産、転職などの大きなイベントが起こる可能性があります。

そのため、マンションを購入する際には慎重さが求められます。

将来の変化に対応できるような物件選びをする必要があります。

また、一部の職種では、転勤や異動があることも考慮しなければなりません。

転勤の可能性が高い場合、賃貸住宅の方が身軽であると感じる人も少なくありません。

転勤に伴って不動産を売却したり、管理・維持する必要があるという手間を考えると、賃貸の方が適しているかもしれません。

以上、30代でマンションを購入するメリットとデメリットについて説明しました。

マンションを購入するか賃貸に住むかは、個人の状況や将来の計画によって異なるため、慎重な判断が必要です。

マンション購入【40代】

40代になると、収入は以前よりも安定しやすくなります。

そのため、住宅ローンの審査に通りやすくなり、希望通りの金額での購入も容易になります。

さらに、これまでにたくさん貯蓄をすることができれば、頭金の割合を増やすことで、ローンの総返済額を抑えることができます。

ただし、この時期には子育てなどで出費が増えることもあるため、家計のやり繰りには工夫が必要です。

費用を効果的に管理し、収入と支出のバランスを取ることが重要です。

皆さんが住宅ローンを通して理想の家を手に入れるためには、このような要素を注意深く考慮する必要があります。

マンション購入【50代】

50代になると、自己資金が豊富であることが多いです。

さらに、ライフスタイルが変化しやすいという特徴もあります。

例えば、子供たちが成人し独立することを考えて、必要以上に広い家を選ばないことや、将来の老後を見据えた立地を選ぶことができます。

これは、強みと言えるでしょう。

一方で、長期の住宅ローンは組むことができないため、借入額を若い世代と比べて控える必要があります。

また、健康状態に関する不安から、審査のハードルが高くなる可能性もあります。

これらは注意が必要な点です。

まとめ

マンションを購入する場合、新築物件を希望する人々の平均年齢は39.3歳であり、中古物件を希望する人々の平均年齢は45歳です。

また、新築マンションを購入する人々の平均世帯年収は864万円、中古マンションを購入する人々の平均世帯年収は657万円となっています。

さらに、住宅ローンの平均返済期間も異なっています。

新築マンションを購入する場合の平均返済期間は31.1年であり、中古マンションを購入する場合の平均返済期間は25.3年です。

これらの結果は、購入のタイミングによってメリットと注意点が異なることを示しています。

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